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tiny dinosaur 2018SS Collection

tiny dinosaur(タイニーダイナソー)の2018年春夏コレクションが発表された。、2017年10月24日から26日まで恵比寿The Garden Hallで開催された
合同展示会、PASSAGE 2018SSと、2017年10月30日から11月10日までTemporary store White house A_1Fで開催された個展で発表された。

tiny dinosaur(タイニーダイナソー)は、2007年秋冬シーズンより活動をスタートした。デザイナーは山本尚美氏。デザイン上に反映される矛盾や衝突がつりあうことで生まれる新しい調和、また、それらが対照的に映りあい美しさを増す形の創造を基本理念に、実際的に表現された形の「影と響き」がメゾンにおけるモードの提案であり、ファッションに対しての一方的な影響ではなく、互いに反応し合える密接な関係を持つことを目指す。

2018年春夏コレクションのテーマは、”Gioground”。tiny dinosaurによる造語である。
自分にとって自然に暮らしていけること、「自然」イコール「ネイチャー」という意味だけではなく、振る舞いとしての「自然」の意味もこめているとデザイナー山本尚美氏は言う。
日々の営みのなかで、今、一番楽に暮らせるように考えて服作りをしたそうで、天然素材を使うことだけが「自然」ではないと考え、そのアイテムに最適なものはなにかという視点で生地を選択して、合繊も使い、機能性の良いハイテク素材も使って、現代の「自然」を作り出す、ネオナチュールな服作りにチャレンジしている。
切り株をモチーフにしたアイテムは、実際は山のなかにある大きな切り株を、画像にして縮小して生地にプリントして洋服にして、それを着ることで自然に抱かれているかのようにくつろげるだろう。
都会から離れて大自然のなかに入っていかなくとも、壁に飾った山の写真を眺めても良し、インターネットで山の映像を眺めてもよし、それぞれにとってベターな方法で自然を感じていけばいい。

tiny dinosaurの洋服は、オリジナリティがあって着ることで気分をあげてくれると同時に、家庭洗濯できるアイテムが多く、メンテナンスが楽でとても便利である。現代の生活者が抱える問題をデザインで解決している貴重なブランドのひとつであると考えている。

Brand: tiny dinosaur

Text by Lyuray