2019年3月16日~21日、NATSUMI ZAMA(ナツミザマ) 2019年秋冬コレクションの展示会が渋谷のギャラリーSISON GALLERyにて開催され、新作発表が行われた。
こちらのブランドはとてもナチュラル。色はアースカラーが基準でデザインもシンプルに仕上げている。デザイナー座間氏は服を選ぶとき”着やすさ”を重視しており、その基準は「こだわりすぎないデザイン」であるそうだ。その姿勢がコレクションにも反映されており、幅広い人に受け入れられるアイテムが現代の女性に好まれている。座間氏も着飾ることなくとても自然体で、彼女が今着たいものの提案が働く女性や主婦層に共感を持たれているのだろうと筆者は考える。
NATSUMI ZAMAのユニークなところはコレクションのテーマである。筆者が初めてブランドを拝見した2018年秋冬は「モナリザを盗んだ男」、2019年春夏は「恐竜から逃げる」と映画や絵本のような興味を引く名前。コレクションを製作している最中に気になるモノを洋服のエッセンスとして取り入れる時、そこで浮かんだ言葉をテーマにしているという。2019年秋冬のテーマは「飛鳥時代と聖徳太子」。改めてコレクションを見るとテーマとリンクするアイテムがあることに気づく。服を重ねて着たり、ウエストで絞ったりと日本的な着方を取り入れていた。それはデザイナーの狙いであり、服だけを見て着るのとテーマを伝えて見るのではお客様の反応が違いそれが面白いそうだ。テーマは座間氏にとって遊び心であることが分かった。
なぜ今回のテーマにしたかを尋ねると、「いつも私のお洋服を着てくださっている方に馴染むけどよりデザイン性のあるお洋服を提案したい」とデザイナー座間氏はいう。いつもブランドを愛用する方にとって、新しいNATSUMI ZAMAに出会えそうだ。
Brand: NATSUMI ZAMA