Japanese fashion brands – Lyuray

kaiki 2018AW Collection

2018年3月24日から29日まで、kaiki(カイキ)2018年秋冬コレクションの展示会が渋谷のギャラリー、SISON GALLERyにて開催され、新作発表が行われた。

kaikiは日常着をメインにした、1つの技法で洋服のバリエーションを展開するブランド。今シーズンは「巻いて着る」というアジア特有の着方に注目し、スカートやワンピースなどにその技法を取り入れている。巻きの仕様の特徴のひとつは、ウエストサイズを着る人に合わせられるところである。その機能性を保ちつつ、オーバーサイズになり過ぎないよう、生地の分量を調整しシルエットが綺麗にみせるこだわりをみせた。ブランドコンセプトである「リラックス感の中に適度な緊張感」をうまく取り入れている。

またkaikiでは初の、艶のあるフェイクファーをアウターに使用。これに対して「ここ数シーズンで女性としての艶やかさや色気を意識している」とデザイナー飯尾氏はコメント。ブランドとして長く着れる服を提案し続けている中で、近年まで洋服のシルエットが保ちやすいハリのある生地を主に使用していたが、昨年からドレープの出る柔らかい生地も取りいれている。

それはコレクションルックにも現れている。これまで服の生地やシルエットがわかるようなルックであったが、今シーズンは服だけでなく、女性の身体の曲線やシルエット、表情に注目がいくような切り取りで、ルックの雰囲気に変化を感じる。今シーズンのフォトグラファーはTakako Noel。ビジュアルとしてビビットな色を得意とする彼女の作品。kaikiでは芯のあるモデルの表情の中で時折女性としての柔らかさを感じさせる構成となっており、それがブランドが表現したい艶やさかとマッチしてると考える。

Brand: kaiki

Text by Keita Tokunaga